近年、コミュニケーションアプリであるLINEを採用活動に導入している企業が増加しています。
LINEは普段私たちが連絡を取り合う際に多用されるスマホアプリですが、これを採用活動に導入することでさまざまなメリットが得られるのです。
特に新卒採用の際には、これまで企業が抱えていた採用活動における問題点を解決できる可能性があります。
しかし、LINEを導入した場合はこれまでの採用活動の方法が大きく変化するため、導入に踏み切れないという企業も少なくありません。
また、LINEを導入することで新卒採用にどのようなメリットがあるのか、分からない企業も多いでしょう。
そこで今回は、新卒採用にこそLINEを活用すべき理由について、ご紹介させていただきます。
新卒採用における企業側の課題とは?
これまでの採用活動において、学生と連絡がつきにくい・採用担当者の負担が大きすぎる・内定辞退者が多くいるという大きく分けて3つの問題を抱えていました。
1つ目の学生と連絡がつきにくいという問題の原因は、電話やメールです。
近年の学生は、誰かに連絡する際に電話やメールを利用する習慣が失われている傾向にあります。
特にメールはLINEが登場して以降、定期的に受信フォルダを確認する方が減っているでしょう。
そのため、採用活動において企業がメールを送信しても、それに気が付かないといったことが起こり得るのです。
また、電話の場合は、着信に気が付かず時間が経って折り返しの連絡をしようと思うものの、電話のタイミングを誤ると時間帯によっては失礼になる、もしくは電話で話すことに緊張するといった理由から先延ばしにされることもあります。
結果として、学生と連絡がつきにくくなるのです。
2つ目の採用担当者の負担が大きすぎるという点は、メールであれば学生1人ひとりのメールアドレスを入力し、連絡しなければいけない手間が大きいということが原因です。
さらに、電話ではメール以上に時間が必要になるため、採用担当者の対応時間が長くなるといったことが起こります。
3つ目の内定辞退者が多くいる原因の1つは、企業側のフォロー不足が挙げられるでしょう。
メールや電話では、内定後に学生と連絡を取り合う機会が少ないため、そのタイミングで学生の不安が大きくなり、他社の選考を受けてそちらに入社を決めてしまうというケースもあります。
このように、企業は新卒採用を行う際にさまざまな課題・問題点があるのです。
新卒採用にこそLINEを活用すべき5つの理由
LINEを活用することで、企業が抱えている新卒採用の問題点を解決する近道になります。
ここでは、その理由についてご紹介させていただきます。
LINE普及率
現在の日本におけるLINEの普及率は全世代で92.5%、20代であれば98.1%であるため、国内のほぼ全員が連絡ツールとしてLINEを活用しているのです。
つまり、学生は日々LINEのメッセージを確認する習慣があるということです。
このような背景があるため、企業が採用活動にLINEを導入すれば、多くの学生に採用情報を発信することが可能になるでしょう。
開封率
メールでの情報発信に活用できるメルマガの場合、開封率はおよそ10%でした。
一方でLINEの開封率は、およそ60%前後というデータがあります。
LINEであれば、メッセージを受信した際にいつも操作しているスマホに通知されます。
また、タップで簡単にメッセージを見ることができるため、気軽に内容を確認できるでしょう。
開封率が高いということは、多くの学生に採用情報を届けることができます。
返信率
開封率の高いLINEのメッセージですが、多くの方がメッセージを受信した日のうちに返信する傾向にあります。
LINEであればメールや電話よりも手軽に操作でき、時間を気にせずに自身のペースで返信できるという点から返信率が高いのです。
また、既読になるまで未読数が表示されるので、他のメッセージに埋もれるといった心配もありません。
このように返信率が高いことから、学生と連絡がつきにくいという企業が抱えている問題を解決できるのです。
自動化による効率化
LINEは設定を変更することで、メッセージを受信した際に事前に決められた文章を返信できます。
また、特定のキーワードに対して、特定の内容を返信するといった細かい調整も可能です。
この機能があるため、採用担当者が全てのメッセージに対応する必要がなくなります。
企業が抱えている問題の1つである、採用担当者の負担を軽減させる効果が見込めるのです。
内定までのスピード
メールよりも開封率や返信率の高いLINEの場合、学生を選考する日程を調整しやすくなるため、選考の時間が大幅に短縮されます。
結果として、内定までのスピードが他社よりも速くなるのです。
また、既に内定が決定している学生に対しても連絡を取りやすいため、フォローがしやすくなるでしょう。
早期に内定が決まり、フォローを充実させることで、学生の内定辞退を防止する効果を見込めるのです。
まとめ
今回は、新卒採用にこそLINEを活用すべき理由についてご紹介させていただきました。
これまでの採用活動は、メールや電話が連絡手段であった求職者には効果的でした。
しかし、近年のライフスタイルの変化に伴い、若年層の考え方や価値観が以前に比べて大きく変化しています。
この変化に対応することで、より新卒採用時の学生に寄り添った採用活動ができるのです。
採用活動における問題点を解決したい企業は、LINEの導入を検討してみてください。