新卒の採用歩留まり率の平均とは?―採用歩留まり率の計算方法も徹底解説―

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新卒の採用手法が多様化に進んでいることから、それに伴って新卒採用における歩留まり率を気にする企業も多くなっています。
新卒採用における歩留まり率は、企業にとって「これからの採用の仕方」に関わっており、新卒採用における歩留まり率の平均値に程遠い場合は、企業としての成長が止まってしまう可能性が高いのです。

しかし「新卒採用における歩留まり率の平均値ってどれくらい?」「新卒と中途、結局どちらの方がメリットが大きいのか」など、気になる企業の方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「新卒採用における歩留まりの平均値」「新卒と中途採用のメリットの比較」について、ご紹介していきます。

新卒採用における歩留まりの平均値は?

新卒採用に関する歩留まり率は平均で50%前後と言われており、この数値は従業員規模に関わらず変わらないとされています。
ただ、選考フローによっては25%前後です。

この平均値に程遠い企業の場合は、歩留まり率を改善するために採用担当者の見直しや説明会内容など、企画そのものの改善が必要になっていきます。

新卒採用における歩留まり率の計算方法

新卒採用における歩留まり率の計算方法を知っておくことで、自社の改善点が見えてきます。

基本的には「選考通過者数」÷「選考参加者数」×100で求めることが可能であり、選考フローごとに平均値を割り出す必要があります。

【内定率(選考参加者数に占める内定者数の割合)】

  • 計算方法:内定者数÷受験者数×100
  • 内定率の平均値:80%前後

【選考参加率(エントリー数に占める選考参加者数の割合)】

  • 応募数÷選考参加者数×100
  • 選考参加率の平均値:25%前後

【途中辞退率(選考参加者数に占める途中辞退者の割合)】

  • 途中辞退者数÷選考参加者数×100
  • 途中辞退率の平均値:25%前後

【内定辞退率(内定者数に占める内定辞退者数の割合)】

  • 内定辞退者数÷内定者数×100
  • 内定辞退率の平均値:20%前後

新卒採用と中途採用は、どちらのメリットが多いのか

多くの企業にとって歩留まり率の向上は、かなり重要な要素。
平均と乖離がある際は、採用フローに何かしらの問題が生じていると推測できます。

また企業によっては、新卒採用よりも中途採用の方が相性が良い場合もあるでしょう。
新卒採用と中途採用の「どちらを中心に力を入れていくか」によって、採用フローの改善方法が大きく変化していきます。

そこで、ここからは「新卒採用と中途採用のメリット」を比較して、ご紹介していきます。

新卒採用の採用単価の方が安い

新卒採用を中心に行っていく企業の多くは「とにかく人材が欲しい」「優秀な人材を見つけるために、多く面接をしたい」といった理由が多いと思います。
また、一括で採用する人数が新卒採用の方が多いことから、求人広告の費用などを含めると新卒採用の方が採用コストを抑えることが可能です。

さらに、新卒採用と中途採用における一人当たりの採用費用も大きく変わっています。

2020年の就職みらい研究所「就職白書2020」によると、2020年度卒の新卒採用における採用単価の平均は93.6万円。

一方で、リクルート「就職白書2020」では、2019年度の中途採用における一人あたりの平均コストは103.3万円となっています。

このように、どの年度も中途採用の方が新卒採用よりも一人当たりにおける採用単価が高くなっており「誰を雇うか」に時間がかかるため、新卒採用の歩留まり率から改善するべきだと言えます。

中途採用の育成費用は安い

中途採用は採用コストがかかるものの、育成費用や育成時間を抑えることができるため、長期的な目で見ると中途採用の方に重きを置いた方がいい企業があります。

例えば、新卒採用が企業の即戦力となるためには3年前後かかると言われているため、最低でも育成費用に一人当たり1,500万円程度必要です。

しかし、中途採用の場合には、すぐに企業の即戦力になる知識を持っていることから、新卒採用にかかっていた育成費用を違う場面に回すことができます。

企業の戦略で新卒・中途採用が大きく変わる

企業の戦略によって、新卒採用と中途採用のどちらに重きを置くべきなのかが変化します。
そのため、企業戦略をしっかりと理解しながら歩留まり率の平均値と見比べて選考フローごとに改善していくことが大切です。

中途採用の場合には「売り上げアップ・事業戦略の拡大、充実」「幹部候補が欲しい」など、企業としての成長を今広げていきたい企業にオススメです。

一方で、新卒採用の場合には「新しい風が欲しい」「伸び代がある人材が欲しい」「全く違うプロジェクトを考えている」など、企業としての未来に目を向けている場合にオススメです。
新卒採用は、企業に特化した人材を作ることができるため「自社はどちらが必要なのか」をしっかりと把握しながら、歩留まり率を見て改善していきましょう。

まとめ

今回は「新卒採用における歩留まりの平均値」「新卒採用における歩留まり率の計算方法」について、ご紹介しました。
自社には「新卒・中途採用のどちらが必要なのか」を見極めた後に、新卒採用における歩留まり率の平均値を見直しながら、改善を行っていくことが大切です。

また、新卒の方は複数社受けているため、新卒を重要視する企業はスピードを持って選考フローを進めていきましょう。

しかし「自社だけでは難しい」「誰かの力を借りたい」という企業も多いと思います。

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