新しい採用手法とは?時代に合わせた採用活動を紹介

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時代の変化とともに、採用活動の手法も変化し続けています。
効率良く採用活動を行うためにも、時代に合わせた採用手法を活用することは非常に重要です。

そこで、今回の記事では、新しい採用手法について現代の傾向や具体的な手法などをご紹介します。

コロナ禍で採用市場は買い手市場へ

新型コロナウイルスの流行によって、社会の情勢は一気に変化しました。
業績が悪化した企業も少なくはなく、先行きが不透明になっている現状はどの業種でも変わりません。

そして、当然ながら採用活動にも変化は現れており、新卒採用の枠は減少傾向になった他、全体的な求人倍率も低下しています。
2021年5月時点での有効求人倍率は1.09だとも言われており、採用市場は売り手市場から買い手市場にシフトチェンジしているのです。

実際の複数の企業では、この社会情勢を優秀な人材を確保できるチャンスだと捉え、積極的に採用活動を行っているケースもあります。
また、求職者側も表面下で就職活動を行っているケースは少なくありません。

しかし、買い手市場が強くなっているとはいえ、従来とは生活や物価、価値観などが大きく変化し、企業側としては採用力が問われている時代とも言えるでしょう。
そのため、旧式の採用手法を用いている場合は、今一度見直してみる必要があるかもしれません。

採用活動はオンラインが当たり前の時代に

これまでの採用手法といえば、インターンシップ・合同説明会・大手就職サイト・ハローワークなどがメインでした。
しかし、コロナ禍に伴うテレワークの普及によって、現在のZ世代に向けた採用活動はオンラインで行うことが当たり前の時代になりました。

例えば、会社説明会を動画で配信したり、オンライン通話で面接を行ったり、SNSを使用して応募を集めたり、といったことが挙げられます。
現在では企業全体の約7割以上が採用活動をオンライン化、もしくは対応を検討しています。

そのため、優秀な人材を集めるためには、オンラインに対応できる環境を整えることが必要不可欠だと言えるでしょう。

攻める採用活動へシフト

上記の通り、採用手法はすでにオンラインが中心になっているため、従来の考え方や手法で採用活動を行っていては、人材獲得が困難になっていきます。

採用活動が全面的にオンライン化したことで、応募者側から考えると、これまで以上に多くの企業選考を受けることが可能になりました。
2022年の卒業生の就職活動状況によると、エントリーシートの提出数は1人当たり平均12.1社となっており、前年の同時期を上回る結果となりました。

つまり、企業側は応募を待つだけの姿勢ではなく、応募者に積極的にアプローチしていくなど、攻める採用活動を行っていくことが求められ始めているのです。

これからの採用手法

社会情勢が大きく変化した昨今、その変化に対応できる新しい手法を取り入れることが急務になっています。

そこでここからは、これからの主流になると言われている手法を3つご紹介します。

ソーシャルリクルーティング

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを活用しながら行う採用手法です。

総務省の調査によれば、SNSの利用状況は日本の人口全体の約7割に及んでおり、中でも20代は9割近くが利用しています。

企業側はSNSアカウントを作成し、SNSのダイレクトメッセージなどを経由して、直接アプローチを行うことができます。
また、通常の採用サイトや会社説明会では聞けないような、仕事の実情や社員の素顔などのようなコンテンツも配信することで、潜在的な求職者から関心を得られる可能性もあるのです。

ブランディングメディア

ブランディングメディアとは、自社をブランド化した情報を積極的に発信し、応募者から就職先として選ばれるように企業としての魅力を高めていく採用手法です。

就職活動中の方に向けて魅力をアピールすることで、就職希望者を増加させることがブランディングメディアの目的です。
具体的には、職場環境・企業理念・社員の将来像などに関して、良い印象を持ってもらえるよう、ホームページや採用説明会などで情報を発信していきます。

採用のミスマッチを防ぐためにも、求めている人物像を具体的に伝え、相互にメリットのあるような採用活動を行うことができます。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、企業側から応募者へ直接アプローチを行う採用活動のことです。

従来の採用手法では、企業から直接アプローチすることはできず、応募者からの連絡を待つことしかできませんでした。
それに対し、ダイレクトリクルーティングは興味がある人材に対して、企業側から直接オファーを送ることが可能です。

潜在的に良い就職先があれば転職したい、という考えを持っている人材にアプローチを行える可能性がありますが、一人ひとりに対してオファーを出すため、時間と労力がかかるというデメリットもあります。
また、どのようなオファーを送れば関心を持ってもらえるかという戦略も必要なので、高い運用スキルが必要です。

まとめ

今回の記事では、新しい採用手法や時代に伴う採用活動の変化についてご紹介しました。

ウィズコロナやSNSの発展などの時代の変化に対応していくことで、効率よく採用活動を行うことができる他、優秀な人材にアプローチできる可能性も高まります。
中には採用に関わるコストの削減にもつながる手法もあるため、ぜひ積極的に新しい採用手法を活用してみてください。