採用歩留まり率の平均値とは?―採用歩留まり率を上げる改善方法―

採用 歩留まり 改善

多くの企業が悩みのタネとしている採用の歩留まり率。
採用の歩留まり率が低下することによって、採用率が低下するだけではなく、優秀な人材を採用できないことから企業としての成長も著しく落ちてしまいます。

しかし「採用歩留まり率の平均値は?」「改善方法ってあるの?」と疑問に感じている企業も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「採用歩留まり率の平均値」「採用歩留まり率の低下を防ぐ方法」について、ご紹介していきます。

採用歩留まり率の平均値とは?

採用歩留まり率を改善するためには、自社が現在どれくらいの歩留まり率なのか把握しておく必要があります。

新卒採用、中途採用共に、全体を通しての歩留まり率は約50%ほどです。
近年では、面接方法が対面からオンラインへ変化していることで、歩留まり率が上がる傾向にあるとも言われています。

また、特に「内定率」と「内定辞退率」を中心に数値化していくことで、入社前に自社がどれくらい優秀な人材を逃しているのか把握することが可能です。

内定率(計算式:内定数÷受験者数×100)とは、採用する人材の中で何人の受験者が必要なのかを設定する際に必要な数値です。
内定率の平均値は、新卒採用において約55%、中途採用においては約45%と言われています。

一方で、内定辞退率(計算式:内定辞退者数÷内定者数×100)とは、自社の採用力を把握できる数値であり、選考プロセスに直接関わる数値です。
株式会社リクルート「就職プロセス調査 (2023年卒)」では、新卒採用において2022年12月1日時点での内定辞退率は 64.6%であり、21卒・22卒は約6割とされています。
中途採用における内定辞退率の平均値は、約2割と言われています。

このような平均値に程遠い企業は、今すぐにでも採用歩留まり率を改善するために、選考方法などを検討していく必要があります。

採用歩留まり率が低下してしまうタイミング

ここからは、採用歩留まり率が低下しやすいタイミングについてご紹介していきます。

書類選考合格から一次選考

最近では、1人あたりの転職数が増えていることから、手当たり次第に応募している方もいます。
このような応募者に当たってしまうと、書類選考の合格通知を送付しても辞退されてしまう可能性が高いのです。

そのため、しっかりと「なぜ自社を選んだのか」を見極め、応募者の辞退率を採用担当者自ら下げなくてはいけません。

一次選考希望から選考実施

面接日程を調整して連絡しても「当日に来なかった」「面接直前に辞退されてしまう」などのドタキャンも採用歩留まり率が低下してしまう原因です。

このような事態を防ぐためには、面接の時点で信頼関係やコミュニケーションを構築しておくことが必要です。

面接実施後から内定

面接によって感じた企業の雰囲気や面接官の態度など、自分に合わないことが予想されたことによって辞退してしまう応募者の方も少なくありません。
良い人材を確保するためには、企業のみならず面接官や採用担当者も良い人材を確保できるマナーや知識を蓄えておくことが大切です。

つまり、良い人材を採用するためには、良い人材を採用できる企業に成長していく必要があります。

採用歩留まり率の低下を防ぐ方法

採用歩留まり率が低下してしまうと、人材の確保が難しくなり「成長しない企業」「進化がない企業」など、企業イメージが下がってしまいます。

そのため、なんとしてでも採用歩留まり率を上げる必要があるのです。

そこで、ここからは「採用歩留まり率の低下を防ぐ方法」についてご紹介していきます。

こまめな連絡とアプローチ

内定確定者を競合他社に行かせないためには、こまめな連絡とアプローチが必要です。
こまめな連絡を怠ってしまうと、求職者の選択肢を増やしてしまいます。

そのため、求職者たちのモチベーションを下げないためにも「予約電話の確認、面接日程の調整」の連絡は、必ずするようにしましょう。

また、大手企業の場合では「面接の1~2日前にリマインドの連絡をする」など、他の競合他社がやっていない対応をすることで、求職者たちへのアプローチをすることが可能です。

面接の選択肢を増やしてあげる

採用歩留まり率を向上させるためには、面接の選択肢を増やしてあげるというやり方もあります。

例えば「面接の日程調整にSNSを利用する」「オンライン面接の導入」など、求職者たちの視点に立ってあげることで、採用をスピーディーに進めることが可能です。

また、カジュアル面接を取り入れることで、求職者たちの精神的な緊張を下げてあげることができ、印象にも残りやすくなります。
なかなか社員と気軽に話せる機会は少ないことから、競合企業に対しての差をつけていきましょう。

心の距離を縮めるイベントを開催

企業と応募者同士の心の距離が空いてしまうと、競合企業に流れてしまう可能性が高くなってしまいます。
そのため、懇親会やイベントを開催することで優秀な人材の心を鷲掴みすることが大切です。

例えば、社内見学やランチ会、オンラインによる説明会など、社員に触れ合える機会や企業の雰囲気を味わえる機会を設けることで、求職者と企業のミスマッチも防ぐことができます。

内定を出した後のフォローの仕組み

内定を出した後のフォローを強化することで、採用歩留まり率を向上させることができます。

先ほどもご紹介しましたが、内定を承諾した後の入社までのタイミングによる内定辞退率も高くなっています。

そのため、内定を出した後のコミュニケーションや内定者同士を会わせるイベントなどを開催することで、メリットとモチベーションを維持していくことが大切です。

まとめ

今回は「採用歩留まり率の平均値」「採用歩留まり率の低下を防ぐ方法」について、ご紹介しました。
自社の採用歩留まり率を計算することによって平均値と比較することができ、平均値よりもかけ離れている場合は、すぐに改善することが大切です。

しかし「自社の採用コストが心配」「負担を軽くしたい」という企業の方も多いと思います。

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