アルバイト・パートの採用手法とは|最新の採用トレンドも紹介

アルバイト 採用手法

現代はアルバイト・パートの採用において、さまざまな手法が存在します。
多くの採用手法が存在すると、どの手法を選択すれば良いか迷うことも多いでしょう。

そこで今回は、いくつかの採用手法をご紹介すると共にアルバイト・パートに応募する人物像や最新の採用トレンドなどについても解説させていただきます。
採用手法の選択に悩まれている方の参考になれば幸いです。

アルバイト・パートに応募する人物像

平成30年2月の日本全体の労働雇用者は5,460万人であり、そのうちアルバイト・パートとして働く非正規労働者は2,036万人です。

アルバイト・パートなどの非正規雇用者の男女比率は、男性が647万人、女性が1,389万人と女性の方が高い割合となっています。
また、年齢層としては男性の場合55歳以上、女性の場合は35歳以上の年代の割合が高い結果となっています。

働く理由としては、「自分の都合の良い時間に働きたいから」という理由が最も多くなっており、「家計の補助や学費を得たいから」という理由も多いです。

Webを使う採用手法

ここからは、Webを使う採用手法をいくつかご紹介させていただきます。

Webを使う採用手法は数多く存在しているため、ニーズや予算に合ったものを取捨選択することが大切です。
事前にどのような手法があるのかをリサーチして、ぜひ有効活用してみてください。

Web求人媒体

現在、Webサイト型のものが主流となっている求人媒体ですが、これらは求人サイトや転職サイトと呼ばれることもあります。
例えば、公共機関が運営しているハローワークのインターネット求人もWeb求人媒体の一つです。

掲載できる求人の情報量が多いことや、全国の幅広い層に求人を広く告知できることがメリットであり、転職希望者の利用頻度が高くなっているのが特徴です。
ただし、応募者とのコミュニケーションや面接日程調整などの対応に手間がかかってしまうということや、課金制であるというデメリットもあります。

Web広告

Web広告には、いくつかの種類があります。

検索連動型と呼ばれるリスティング広告は、GoogleやYahoo!等での検索時に検索上部に広告枠を表示するものです。
バナー広告とも呼ばれるディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上に画像広告を表示するものです。
また、動画広告と呼ばれる広告もあり、静止画ではなく動画で広告することが特徴となっています。

Web広告はアプローチの方法に多様性があることから、これまで届きにくかった層にも求人広告ができることがメリットですが、Web広告による採用という認知度の低さがデメリットともいえます。

オウンドメディアリクルーティング

企業が運営する採用サイトやSNS、社員などのメディアを軸に自社主体で直接メッセージを発信して共感を呼ぶことにより、人材獲得につなげていく採用手法をオウンドメディアリクルーティングと呼びます。

自社で活躍する可能性が高い人材のことを高付加価値人材と呼びますが、このような人材の確保は簡単なものではありません。
まずは、高付加価値人材と企業自体が出会うことが大切であり、さらに選ばれる企業であることが重要です。

出会うためのジョブディスクリプションという情報発信と、選ばれるためのシェアードバリューコンテンツという情報発信を行うことで、採用活動を成功につなげていくことができます。

マッチングアプリ

人材採用に活用できるマッチングアプリには、ビジネスパーソン同士がマッチングできるアプリや学生とOB・OGがマッチングできるアプリなど、個性豊かなサービスが多くあります。
ビジネスの種類・特徴などについて書かれたプロフィールを読み、お互いに興味を示すとメッセージができるようになる、というのがマッチングアプリの仕組みです。
1日単位の仕事を募集したい場合や専門家とのつながりを増やしたい場合、海外人材を採用したい、社長同士の人脈を形成したいなど、企業の要望に合わせて活用できる点がメリットです。

地域SNS

地域SNSとは、特定の地域住民を対象にした地域限定のSNSのことであり、地域の情報共有やコミュニティ形成に役立っているものです。

個人参加だけでなく、地域企業や自治体の参加も増加しており、自治体の情報発信やイベント告知などにも有効的なツールとなっています。
地域SNSは地域に特化した求人を募集したい場合に適した採用方法であり、地方人材を求める人事・企業担当者にとって、求める人材と出会う確率が高まる点がメリットといえるでしょう。

外国人紹介サービス

外国人労働者が増加している近年では、言語が堪能で高度な技術を持った外国人が日本国内で活躍しています。
このような高度な技術をもった外国人を採用したいと考える採用担当者にとって、メリットの大きいサービスが外国人紹介サービスです。

求人票の作成や面接日程の調整だけでなく、ビザ申請や住居紹介などを担ってくれるサービスを活用することで、採用担当者の負担を減らすことができます。
日本で就労できるビザの種類は18種類と他に身分系ビザ、留学と特定活動を加えて計28種類ありますが、外国人紹介サービスを利用する際には就労予定者のビザの確認を必ず行うようにしましょう。

Webを使わない採用手法

Webを使わない採用手法としては、ハローワークを代表とする行政サービスや、縁故採用、大学・専門学校での募集などがあります。

ハローワークは、厚生労働省が全国500か所以上に設置する公共職業安定所のことであり、就職・転職を希望する人に対して職業紹介をしたり相談に乗ったりする場所です。
縁故採用とは、人との繋がりを利用して人材採用を行う方法であり、採用費用を抑えられる点や優秀な人材と出会いやすい点がメリットとしてあげられます。
大学・専門学校での募集は、学内で開催される企業説明会に参加をしたり、大学のキャリアセンターにパンフレットを打ち出したりすることで求人募集することができる採用方法です。

最新の採用トレンド

最新の採用トレンドは、SNS採用です。

国外においては既に大企業でも中小企業でも積極的に導入されている採用手法であり、メリットの多い手法といえます。
SNS自体が無料で利用できるものが多いことから、一人当たりの採用コストを抑えることができます。

また「令和2年情報通信白書」によると、個人のインターネット利用率が約9割となっている現在、情報が広がりやすいというメリットも大きいでしょう。
さらに、求職中ではない潜在的な求職者などの幅広いユーザーへも自然とアプローチをすることで、先を見据えた求人募集をすることにもなります。

情報を発信する際はダブルチェックをしてからSNS投稿をするなど、高いネットリテラシーを持つことや、コンテンツを常にアップデートし続ける手間を惜しまないことが成功する秘訣といえます。

まとめ

アルバイト・パートの採用手法と一口にいっても、さまざまな方法があります。
最新トレンドであるSNS採用を含め、メリット・デメリットを把握した上で、どの求人方法が自社に合っているのかを検討してみると、視野が広がるかもしれません。
採用手法を1つに絞らず、さまざまな方法にチャレンジしてみるのも一案といえるでしょう。